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Android 【新作】ささやかな願いが最悪を招く……少年と井戸の物語 『音無の井戸 33の願い事』

覗くな危険!! やっぱり井戸って怖い

悩みごとを抱えた少年がとある村の山奥で不思議な井戸を発見。そこから聞こえる奇妙な声に誘われ、軽い気持ちでつぶやいた願いが思いもよらないカタチで現実に影響を与えてしまう。
昭和64年8月という架空の時代を舞台に少年と井戸の奇妙な日常を追いかける、それが本記事で紹介するホラーゲーム『音無の井戸 33の願い事』だ。
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ゲームの見どころ
●ジワジワと崩れゆく日常と異変
●多彩な分岐と3つの結末
●突如発生する怪奇現象が絶妙!? 
ジワジワと崩れゆく日常と異変
子どもたちなら、ささやかな願いって誰もが持っている。著者もたくさん抱えていたけど、まぁどれも大人からすればかわいいものばかりだった。
山奥で井戸を見つけた少年もきっとそう。ご飯やお手伝い、勉強など子どもの当時はみんな煩わしかったよね。
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あきらかにヤバそうな井戸が少年を闇に誘い込み、これをきっかけに彼の周辺では不思議な出来ごとが発生していく。
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井戸に潜む奇妙な奴は願いをひとつ告げるたびに、特定のアイテムを3つ持って来いとお題を出す。
プレイヤーは田んぼや廃校舎、診療所などを巡って必要なものを収集。すべてを揃えて井戸に放りこむと、その願いを叶えてくれるってわけだ。
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この辺の要素は放置収集系ゲーム定番のやつで、どことなく作業感が出てしまうのだけど、本作の魅力はノベルを読み進めるように展開するストーリーにある。最初は少年にとっても都合のいい世界の改変が、望んでいたものとは違う方向に進み出す。
明らかに周囲の様子が変化している、それに気づきながらも彼の願いは止めどなく溢れだし、井戸の奥から囁くそいつは弱みに付け込み、さらなる闇に引きずり込んでいくのだ。
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多彩な分岐と3つの結末
本作は各章ごとに用意された3つの願いから好きなものを選び、それに応じてストーリーが展開。歩んだルートはノートに、ページの最後には3つある結末も記されているので、それを参考に周回プレイをしていけば効率よくゲームを楽しむこともできる。
どの願いを選ぼうかと悩んだり、何度もやり直すのは面倒だなとつい考えてしまう著者にとってはじつにありがたい便利機能。放置収集系のゲームとしては待たされる時間、ゲーム全体のボリュームも適量なところもうれしいポイントだったぞ。
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突如発生する怪奇現象が絶妙!?
願いを叶えるたびに人間関係に歪が生じ、精神的な不安を煽る本作にも霊的な恐怖体験は待ち構えている。
最初はいなかった場所に不自然なカカシが現れる田んぼ、暗闇に潜みこちらを監視しているような村人など、つねに少年の周辺では不可解な現象が発生していのだ。
とくに気が抜けないのはノートにも記録される“怪奇現象”。何気なくゲームをしている最中に、突然、画面に異変が起こるのだけど、これが「スマホの不具合か!?」、「ゲームのバグ!?」と、判断しにくいパターンがたくさん詰め込まれているのだ。
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スマホのバッテリーが膨張、機種交換をしたばかりの著者にとって、初期不良だったら嫌だな、と本気で思わせる怪奇現象が心臓に悪い。それこそ、「スマホが壊れませんように」と願いたいくらいだ。何が起こるのか、少年は願いの成就と引き換えに何を失ってしまうのか?
夏休み真っ只中のいま、ぜひ楽しんでもらいたい!!
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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら